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2015年4月25日土曜日

「反知性主義」・・アメリカが生んだ熱病の正体(森本あんり著)

その淵源と功罪の全貌が書かれています。

彼らと遣り合うなら是非これを読んでから遣った方が効果的でしょう。
元々は、神の前には平等だという徹底した「反権威道徳感情」に根ざしていますから理屈で反撃しても無駄です。日露戦争、WWⅠ、Ⅱでの世論を動かしたのもこの感情です。

それを動かすことの出来た金子堅太郎と米国通を気取りながら、最も肝心な草の根の国民感情を知らずに反日世論を爆発させた山本五十六の違いが日本の勝敗を分けたと言うことがよく解ります。
逆の立場で、米国人が草の根の日本人を説得しようとするときに靖国神社に代表される(と彼らが思っているらしい)神道の否定から始めたらどうなるかを考えれば解るでしょう。安倍首相が金子堅太郎の顰に倣うか山本五十六の轍を踏むかは大きな岐路になるでしょう。

私だったらお互いの過去の古傷の大小を論ずるような愚を冒すのではなく、「日米にしかない最大の共通点」として、「階級を問わない人民全ての平等を理想とする伝統的価値感」について語るでしょう。上杉鷹山が自ら肥桶を担いで鍬を取り、天皇自ら被災者の前に座り込み、社長自ら工場労働者と並んで昼食を取る、・・ことを有るべき姿とする価値観です。
米国の伝道集会では、大統領夫妻も一参会者として、大声で賛美歌を歌っています。

米国では「神の前の平等」⇒「聖書原理主義」、「反知識階級主義」、「反科学万能主義」、「反ハーバード、エール、プリンストン、etc.主義」、「反進化論主義」と無限のバリエーションが有りますが、いずれも、「個人の回心」が全てに優越すると言う「宗教的道徳観」であることに変わりは有りません。
一方、日本の平等概念は、堯舜時代の古代中国における「天帝のもとでの平等」に発するようです。その後、天帝の代わりに、「天照大神」、「仏」、「天」、「空」、「本心」、「現人神」、「戦後民主主義」、「良心」、「精神世界」・・と様々な表現が登場してきましたが、これも「反東大感情」に代表される知的特権階級に対するプロテストで、その本質は「本人の良心=本心」が全てに優越するという「修養主義的道徳観」です。

これら日米両国の国民感情に共通するのが、勤勉の美徳だということを明確に指摘したのが山本七平です。
「日本資本主義の精神 」 1979 山本七平著 カッパビジネス(光文社)

日米両国民は、本来、相性が良いのです。

1 件のコメント:

  1. ここで言う両国民とは両国のナショナリストのことであって、国家や民族に対する帰属意識や忠誠心を欠くいわゆるグローバリストのことではありません。米国を私物化する似非リベラルや陰謀工作をこととするネオコンは、あるべき米国精神に反する癌細胞のようなものでしょう。

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