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2014年11月11日火曜日

新通商秩序と安倍外交・・TPPにどう対処すべきか

TPPにどう対処すべきか 

【米国のパワーシフト】
共和党が上院でも多数を占め、オバマ政権の足を引っ張ると言う意見がある一方、議会が共和党に一本化されたことで、反って政権運営はやり易くなるという見方もあります。 私も後者の意見に賛成です。 とくに外交戦略では、国益に徹した行動をとるはずで、日本にとってより、中国にとって有利な状況になったと考えたほうが正解でしょう。 安倍多角外交の真価が問われるのはこれからです。 米中という飛車角を封じる妙手は何か? 

【米国の対中国政策】
米国の主戦派も融和派も、日中離間策が国益の根底であることでは一致していると考えないと判断を誤るでしょう。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2014/02/blog-post_25.html
違いと言えば、主戦派は、日中間の小規模紛争は、米国の国益上、常に歓迎する立場であり、米国の存立のために必要なら大規模戦争も辞さない強固な意志を持っているように思われるのに対し、融和派は、極力、軍事衝突を回避し、経済的もしくは、金融上の利権拡大に重点を置いているということだろうと思います。その場合、飽くまでも、日中両国が米国の利権拡大、少なくとも利権確保を妨げない通商政策を受け入れることが条件になるはずです。それらが満たされない場合、最後の手段は、主戦派に同調することになると思います。戦前の満州国を巡る顛末は、それを如実に物語っています。 これは、謀略でもなんでもない当たり前の政策で、米国エリートだけでなく、ASEAN、APEC・・etc.のリーダー達にとっても暗黙の了解事項でしょう。 http://byoshonikki.blogspot.jp/2014/04/blog-post.html 

【EU、米国、日本の駆け引き】
米国は、オバマの中間選挙対策を口実にして、真の狙いが非関税障壁にあることを隠して来ましたが、欧州は、逆にそれが最も重要で、例示として郵政開放や鉄道の安全基準等を挙げ、そのためには、自動車やワインの関税引き下げに応じる用意があると言っています。
日本は、両者の真意を知ってかしらずか、関税交渉だけ騒いで、非関税障壁のことは噯にも出しません。
また、3者とも、ロシア、中国に対して積極的な攻勢に出る意思は無いようです。
一番腹黒い(賢い!)のは何処でしょう?

欧州の正論は、日本を非関税交渉の土俵に乗せるための囮で、日本がその土俵に乗った途端に、米国が豚肉や自動車の関税で妥協する見返りに、欧州案の延長上にあるかの如く装った米国版非関税障壁撤廃案を突きつけてくると言うシナリオもありえます。欧州案をミニマムラインとする米国と、それをマクシマムラインとして抵抗する日本の攻防という構図です。

どう考えても、欧州が主導権を握っているように見えますが、問題は米欧の間に裏取引があるかどうかでしょう。
http://byoshonikki.blogspot.jp/2014/05/blog-post_7.html 

【獅子身中の虫:農協】
差当り、憂慮されるのは、TPP交渉に関して米国内でリークされた陰謀説に気をとられているうちに、米・中・ASEAN・印・豪・・etc.に梯子をはずされ孤立することで、逆に日本の国力に応じた交渉力を失ってしまうことです。 安倍政権の足を引っ張っている最大の癌は、民主党ではなく、米作農家の保護を口実に『兼業農家と称する似非農家の既得権』を守るため、専業農家だけでなく全産業、全国民を食い物にしている農協(JA)でしょう。 彼らが本当に日本の米作文化を守りたいなら、米作専業農家だけを対象とする直接所得保障に反対する筈がありません。 http://byoshonikki.blogspot.jp/2013/08/tpp.html

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